1/ 2
http://www.jcr.co.jp
16- D- 0237
201 6 年 6 月 2 1 日
株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。
中部飼料株式会社
(証券コード:2053)【据置】
長期発行体格付 BBB+
格付の見通し 安定的
■ 格付事由
(1) 中部圏を地盤とする配合飼料大手。全国に 6工場を有し、販売シェアは 1割強を占める。15年に伊藤忠
飼料から分社化された飼料製造会社であるみらい飼料に、当社が 51%を出資して連結子会社とした。み
らい飼料は全国に 4 か所の生産工場を有し、当社工場との生産最適化を図ると同時にスケールメリットを
活かすことでコスト削減を進めていく方針である。
配合飼料メーカーは、配合飼料価格安定制度の下で畜産農家に支払われる補てん金に必要な積立金を拠出
している。畜産農家の経営を支えることで価格転嫁や代金回収が滞るリスクを軽減できるメリットがある
が、補てん金の拠出額が増加すると収益が圧迫されることになる。
(2) 国内畜産頭数の減少に伴う配合飼料需要の減少や基金負担金の高止まりなど配合飼料メーカーを取り巻く
事業環境は依然として厳しい。こうした中で、当社は顧客ニーズに応じた付加価値の高い飼料を提供する
ことで販売数量を着実に伸ばしている。近年は他メーカーとの競争激化に伴い値下げ圧力が強まっている
が、付加価値の高い飼料の拡販や生産コスト削減を進めることで収益は底堅く推移すると考えている。ま
た、良好な財務内容も維持可能な見込みであり、格付を据え置き、見通しを安定的とした。
(3) 16/ 3 期の営業利益は34億円(前期比 18. 6%増)と3期連続の増益となった。17/ 3期の営業利益は前期
並みの 34 億円を見込む。販売競争の激化による利益減少を付加価値の高い飼料の拡販やコスト削減によ
る増益効果でカバーする見通しである。ただ、足元で畜産農家数の減少が続いており、中長期的にも国内
の配合飼料需要は逓減する可能性が高い。みらい飼料を含めた生産体制の再構築による生産合理化や飼料
の拡販によって、利益率向上と販売数量の維持拡大を進めていくことが課題となる。
(4) 16/ 3 期末時点の自己資本比率 57. 2%など財務諸指標は良好である。16/ 3期はみらい飼料の設立に伴い投
資額が膨らんだが、17/ 3 期以降は既存設備の更新投資が中心となる予定である。設備投資額はキャッシ
ュフローの範囲内に収まる見通しであり、現状程度の財務構成は維持可能とみられる。
(担当)井上 肇・山口 孝彦 ■ 格付対象
発行体:中部飼料株式会社
【据置】
対象 格付 見通し
2/ 2
http://www.jcr.co.jp
格付提供方針に基づくその他開示事項
1. 信用格付を付与した年月日:2016 年 6 月 16 日
2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:島田 卓郎
主任格付アナリスト:井上 肇
3. 評価の前提・等級基準:
評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類
と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。
4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:
本 件 信 用 格 付の 付 与 にか か る方 法 の 概 要 は、 J C R の ホ ー ムペ ー ジ ( http:/ / www. jcr. co. jp) の 「 格 付 方針 等 」 に 、
「コーポレート等の信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)、「食品」(2011 年 7 月 13 日)として掲載している。
5. 格付関係者:
(発行体・債務者等) 中部飼料株式会社
6. 本件信用格付の前提・意義・限界:
本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。
本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性
の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので
はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外
の事項は含まれない。
本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま
た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入
手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。
7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:
・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表
・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明
8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:
J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、
独立監査人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証など、
当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。
9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし
■留意事項
本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また
はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、
的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また
は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、
金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因
のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ
って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも
のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として
発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ
を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。
■NR S R O 登録状況
J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ
スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則
17g-7(a)項に基づく開示の対象となる場合、当該開示はJ C Rのホームページの“ Rating Information” (http: / / www. jcr. co. jp/ english/ top_cont/ rat_info01. php) に掲載されるニュースリリースに添付しています。
■ 本件に関するお問い合わせ先